逗子でのあすなろう物語・・・これからセカンドライフを目指して

これからセミリタイアを目指し、生き方を模索する日常をぼやく、つまらないブログです

無職の気分を味わう。そして僕は途方に暮れる。

出張に出たのだが、大都市近郊とは思えない、長閑な場所だった。

地下鉄、私鉄と乗り継いで40分ほどの場所。無人駅を降りて住宅地を歩き、そして畑が広がる川沿いを歩く。まだ芽吹いてもいない桜の木々が続く中、青空を楽しんだ。

数年前にもこの道は来たことがある。とある会社の工場があるのだが、確かにその時もこの道を歩いた。社会人になってから、駅から歩いて20分という距離は殆ど歩かなくなった。しかも営業職といわれるようになると、車で移動することが多くなるため、20分歩いてきました、などというと、変わり者扱いされることが多い。

しかし、私は歩く。車の運転が極端に下手で嫌い、というのも大きな理由の一つなのだが、景色の移り変わりを見ながら歩くというのが何よりいい気分転換になる。

病気をしてから食事制限があるため、昼飯は出来るだけ弁当を作っているのだが、出張の時も可能であれば弁当を作って持って行っている。

さて昼食の時間だが、どこで食べようか。河原に降りて青空の下で川の流れの音を聞きながら弁当を広げた。

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極端に肉類のない貧乏飯なのだが、青空のおかげで贅沢を味わっている。

弁当を食べた後、時間も持て余しているので、日光にあたりながら目を閉じてみた。

川の流れしか聞こえてこない。時折鯉が跳ねる。その音が静寂を軽く打ち破る。そしてそのまま意識が遠のく。

いい日だ。とてもいい日だ。昨日会社で罵声を浴びせられ、どうせあと数か月で消え去る身だから、という気持ちだけでやり過ごしたが、不愉快であるのは間違いない。しかし、そんな気分を癒してくれる心地よい時間を与えてくれるとは、天に感謝したい。

30分ほど目を閉じていただろうか。気づけばそろそろ仕事に向かわなくてはいけない時間になっていた。

そしてふと気づく。黒いコートを着たサラリーマン風の人間が一人で河原でたたずんでいる姿は、どう考えてもリストラされて職を失い、途方に暮れている人のように見える。

まあ、今そんな気分だな。会社早く辞めようと思ってるし。

当然、昼からの仕事は気持ち入りませんでした。