逗子でのあすなろう物語・・・これからセカンドライフを目指して

これからセミリタイアを目指し、生き方を模索する日常をぼやく、つまらないブログです

花と風と月と令

奈良で花見をしてから幾日か過ぎたのだが、皮肉なことに日増しに桜がきれいに咲きだしている。

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4月に入り、花は美しく、風は春の香りを運びながら、気持ちの良い青空が、私の心を癒してくれるのだが、残念なくらい仕事は私の心を蝕んでくれる。

今は退社後に何をするのかを考えながら心を現実逃避させることで持ちこたえているのだが、これが私だけではなく、他の社員も同様だということに気づき、暗澹たる気持ちにもなる。一昔の私なら、こいつらのために何とかしなきゃ、とか思って、いろいろ動いたりしたのだが、今の私にはもうそんな気力も資格もない。もうただ黙って、余計なことは言わずに、余計なことに巻き込まれないように、退職するまで上手くふるまうまでである。

こんな状況の中、新入社員と中途入社社員が入ってきた。正直かわいそう、と思うのだが、ふと自分の最初の頃を思い出した。新入社員の時は、1部上場の会社に入り、入社式の儀式でその当時の社長に会釈をさせられた。社畜を意識させられ本当に胸糞悪かった。その後2社会社を変えたが、入りたての頃は仕事をしようという気持ちで気分が高揚していたことを思い出す。ただ、今の会社の場合、入って半年ぐらいでいろいろな人間関係や仕事内容でどん底の気分であった。それでも入りたてということもあり、辛抱をしなければ、この会社に少なくとも3年は食らいつかなければ、と思っていた。

今振り返ると、20年近くたったあの頃と何も変わっていない。

辞めるタイミングは幾度となくあったのに、結果として年齢を重ねただけだった。

そして決断をした。

今年の春風は吉兆であるはずだ。

秋にはよい月を眺めることとなるだろう。

 

そう、強く信じる。