逗子でのあすなろう物語・・・これからセカンドライフを目指して

これからセミリタイアを目指し、生き方を模索する日常をぼやく、つまらないブログです

奈良で花見はちと早すぎた

近年、桜の咲く時期が早まっており、3月後半にも満開になるかと思い、奈良で花見を実施した。

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参加者は会社の人間数人である。

このような会社の人間が集まってどこかに遊びに行くなど、大変久しぶりである。

以前はよく会社の人間と休日に遊びに出かけていた。その企画を大半は私が企画していたのだが、釣り、歴史的場所の散策、ハイキング、バーベキューなど、2~3か月に1度は出かけていたものだった。あの頃までは気持ちに余裕があり、所属している会社に対しても、いろいろ悪い点もありながらもみんなそれなりに帰属意識があった。

しかし、この2~3年の間に急速に会社がぎすぎすしだして、みんなの心に余裕がなくなり、やる気を急速に失う状況になってしまった。

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駅前に集合した。こうして集まるのは久しぶりの感覚である。私は企画者として淡々と手配をこなす。仕出し弁当を引き取り、場所を案内し、シートを引き、弁当を配る。

非常に肌寒い中、みんなで弁当を食べる。花はこぶしが咲いているのだが、桜はほとんどなし。完全に時期としては失敗である。しかし、こうやって時間を過ごすことに懐かしさを覚える。小粒の雨が時折降るので、早々に諦めて茶店に入り、抹茶をすする。なんだかんだと話が弾む。普段言えない愚痴、ばかばかしい冗談、どうでもいい話題。以前よくこのようなことをやっていた時にはそんなに思わなかったのだが、この時間は会社で働くうえで、ストレス発散や所属意識を高めるうえでとても大事なことだったのではないかと、今更気づく。そして、このようなイベントを常に企画していた私は、会社の中でそれなりの機能を果たしていたことに今更気づくのであった。

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一通りしゃべった後、一部の俗っぽい奴のしょうもない意見のせいで、東大寺の大仏を見る羽目になる。私はそんな人だらけの場所ではなく、新薬師寺などのひっそりとした場所に行きたかったのだが、しょうがない。しょうがないので、いきなり東大寺に行くのではなく、春日大社に向かい、そこから三月堂、二月堂へとまわり、そして大仏殿へと向かう。奈良市内一望できる気持ちのいい場所でゆっくりとし、そしてその途中で数本桜の花が咲いているのを見つける。途中に鹿が大根をかじっている愛らしい姿などを見ながら、気持ちがほぐれていくのを感じながらゆっくり歩く。

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その後、大仏殿に入り、やっぱり毘盧遮那仏ですね、と納得して、その後奈良市内のカフェでコーヒーを飲み、電車で帰った。帰りの電車の中で、今の会社の現状を少し喋った。やっぱりみんな同じことを思っている。そして、だんだんみんな疲れ始めている。北海道美瑛で農業のバイトの話をしたら、妙に盛り上がった。

妙に盛り上がってしまうことに、一抹の悲しさを思いながら、自分が辞めてしまうことを隠していることに、だんだん苦しさを覚えるようになっている。

早く退社の意思をぶちまけたい。